• ホーム
  • シミができたらトレチノインとハイドロキノンで改善

シミができたらトレチノインとハイドロキノンで改善

一般的に肌のシミは年齢を重ねるごとに生じやすく増えやすい傾向が見られますが、シミにも種類があり例えば、肝斑やそばかす、炎症性色素沈着など種類によって生じやすい年齢は幅広く異なります。
そしてこのようなシミが生じた際の治療でトレチノインやハイドロキノンが用いられることがあります。
以下に肌のシミに対するトレチノインとハイドロキノンの効果について挙げます。

まずトレチノインについてですが、トレチノインはビタミンA(レチノール)誘導体であり、また血液中にわずかに含まれている生理活性物質です。
その生理活性はビタミンAのおよそ50~100倍であると言われており、生理活性物質という性質上から抗原抗体反応やアレルギー症状が生じることがないと言われています。
こうした特徴からトレチノインの作用効果としては主としてピーリング作用、ターンオーバー促進効果を発揮します。

ちなみにピーリング作用とは古い角質あるいは角層のメラニンを剥がすことであり、ターンオーバーとはいわゆる皮膚の表皮細胞の再生サイクルを意味するものです。
その他にも効果として皮脂腺の働きを抑制して皮脂の分泌を少なくするため、毛穴に皮脂が貯留しにくくニキビなどに対する効果に繋がります。
さらにトレチノインはコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す作用もあり、肌の張りをもたらす効果も期待できます。

一方のハイドロキノンについてですが、ハイドロキノンはメラニン色素を合成するチロシナーゼという酵素の働きを弱めることに加えて、メラノサイトという細胞そのものの働きを阻害することによりメラニン色素を減少させる作用があります。
こうした作用を持つハイドロキノンの肌へもたらす大きな特徴は漂白効果であり、美白剤の中でも極めて強力な漂白効果を発揮する美白剤であると言えます。
したがって、ハイドロキノンは肝斑やそばかす、炎症性色素沈着などに対して沈着したメラニン色素を取り除いて目立たなくする効果および予防効果をも併せ持っていると言えます。

トレチノイン・ハイドロキノンの副作用について

上記のようにトレチノインとハイドロキノンはそれぞれの持つ性質や作用によって肌に生じたシミに対する効果を発揮していく薬となっています。
しかしながら効果がある反面で場合によっては副作用が現れることがあるため、注意をしておくことも重要となります。
以下に生じ得る副作用について挙げます。

まずトレチノインで生じ得る可能性がある副作用としては、皮膚に発赤が見られたり皮が剝けてくるなどの症状が現れることがあり、場合によっては薬を塗布していない部位にも生じてくることがあります。
ただ、治療過程において薬の効果が現れ始めている目安としてこうした現象が見られる場合もあるため、塗布する回数を減らすなどで経過を見ていく場合もあります。
しかし症状の改善が見られない時や悪化するようであれば受診をするなどの然るべき対処をしていく必要性があります。

その他にも副作用として炎症性色素沈着が生じることがあります。
炎症性色素沈着とは皮膚に起こった炎症の後に色素沈着が生じるものです。
これはトレチノインの作用に対して過剰にターンオーバーが促進された結果、皮膚に炎症が生じてしまい、防御反応としてメラニン色素が多く発生するためであると考えられています。

一方、ハイドロキノンで生じ得る可能性がある副作用についてですが、トレチノインと同様に皮膚の発赤が見られることがあります。
ただ、ハイドロキノンの性質から皮膚のかぶれや白斑が症状として現れることがあります。
白斑とは先にも挙げましたがハイドロキノンはメラノサイトの働きを阻害してメラニン色素を減少させる作用があります。
特に長期間にわたって使用することでメラニン色素を生成する働きが低下し部分的に皮膚の色が抜けてしまうということが生じるものです。

このようにトレチノインやハイドロキノンは効果がある反面で副作用が生じる可能性がありますが、個人差があり皮膚の状態などによっても異なってきます。
またこうした副作用が生じないようにしながら効果を引き出すためにトレチノインとハイドロキノンは適宜併用されることが多く見られます。